ボートレース尼崎のSG「第27回オーシャンカップ」は19日に開幕した。

 初日は1Rの締め切り前から横殴りのにわか雨に見舞われるタフなコンディションだったが、9Rには雨も上がり風も弱まった。5コース1勝、6コース2勝と〝インが強いセンタープール〟にしては荒れ模様の中で、2連対発進に成功したのは篠崎仁志、椎名豊、太田和美。ドリーム戦は毒島誠が逃げて制した。また、2日目12Rは歴代オーシャンC覇者が激突する企画レースとなっている。

 戦前の評価が高かったエンジンは、おおむね期待通りに動いている。前本泰和、石野貴之、茅原悠紀、丸野一樹、椎名は前検から力強さをほのめかしていたが、いざフタを開けてもそれなりの足色だった。

 前検は弱気だった桐生順平にしても、ドリーム戦は逃げた毒島に離されることなく2着をキープ。「前検からは上積みできています。伸びは悪くないけど、回ってからつながりの部分がまだ甘い」。改善の余地は残しているものの、やはり素性機の片鱗が垣間見えた。

 対照的に残念だったのは〝エース機候補〟と噂される41号機を手にした前田将太で、前検から色よいコメントは出なかったが、初戦は転覆(選手責任=減点5)と踏んだり蹴ったり。真の快速機ならこの程度の苦境は打開できるはずだが「足的に今日(初日)も良くなかった」とトーンは上がらないまま。転覆後の整備が吉と出れば2日目は1号艇。逃げて弾みもつくのだが…。