ボートレース尼崎の「第27回オーシャンカップ」は23日、10~12Rで準優勝戦が行われる。予選トップ通過を果たしたのは強力機を武器に好走を披露する椎名豊。2位・瓜生正義、3位・毒島誠がそれぞれ準優1号艇を手にした。

 準優の注目は一発の魅力を秘める10R4号艇の片岡雅裕(36=香川)だ。予選ラストとなった5R絶好枠の一走。絶対に落とせないというプレッシャーをものともせず、インからコンマ07のトップタイのスタートを放つと差させず、まくらせずでピシャリとシャットアウト。バック独り旅でシリーズ初白星を挙げて準優入りを決めた。「足は中堅は十分にある。出足、回り足はそれなりにいいと思います。機率(29%)よりはいい感じはある」とタッグを組む38号機の感触は上々。舟足は日ごとに力強さを増しており、初戦の大外から6着大敗を除けば1勝2着2本3着1本とオール3連対の活躍だ。

 今年は3月びわこGⅡ秩父宮妃記念杯から福岡→びわこ→桐生→まるがめ一般戦と5節連続優出を含む7優出1Vと好調。ただ、SGの優出は2018年芦屋チャレンジカップ以降遠ざかっている。「中途半端に優出してもあれなので、勝ち切りたい」と目指すは1着のみ。勝負の準優に向けては「もう少しスリット近辺、伸びがあれば戦いやすくなる。調整していきます」とすぐさま調整に汗を流した。

 準優10Rは大外枠の菊地孝平がコース取りに動いてくる可能性もあるが「4コースのイメージは悪くない」と不敵に笑みを浮かべた。何よりの〝武器〟であるスタート力を今節は発揮できている。5走してゼロ台2回、全てコンマ15以内と安定している。「スタートの見え方は大丈夫」と自信をのぞかせる。「優出できるように頑張ります」と力こぶ。電光石火の一撃を狙う。