ボートレース多摩川の「第57回東京スポーツ賞」は23日に開幕。初日12Rのドリーム戦は1号艇の角谷健吾(49=東京)が逃げて制した。

 また、予選組で目についたのは一色凌雅(23=愛知)だ。前半4Rは3コースからまくって1着、6号艇の後半8Rも握って回り2着。特に後半はフライング艇があり、一色自身もコンマ00の〝ドッキリ〟スタートだった。「そんなに行くつもりじゃなかった。隣と一緒なら…と思ってたので。切っていたらと思うとゾッとします。危なかった」と胸をなでおろす。

 肝心の舟足に関しては問題なさそう。「スムーズさがある。前半も後半も直線に余裕もあった。普通は十分ある。これ以上、欲を出すとダメ。無理に乗り心地とか求めるとおかしくする。前節の蒲郡がそうだった。その反省を踏まえたい」と現状維持の構え。それでも「普通あれば合格です」とて仕上がりに納得している。

 スタートでフライングを切らず残ったツキも見逃せない。「運があります。あとはスタートに集中して。思い切っていけばチャンスはあります」。まずは予選突破へ、2日目も結果を出し勢いに乗りたい。