真夏の女王決戦・プレミアムGⅠ「第36回レディースチャンピオン」は3日、予選2日目が行われた。

 序盤戦を終えて無傷の連勝でシリーズをリードしているのが土屋実沙希(33=静岡)だ。初日の差し切り勝ちに続き2日目4Rは4カドからまくって連勝ゴールを駆け抜けた。「あんな勝ち方ができたのは久しぶり。初日の差しも2日目のまくりもいい感じでした。でき過ぎです」と満面の笑みで快勝劇の余韻に浸っていた。

 今節は90日のF休みから復帰して3節目。「ずっといいエンジンを引いているのでレース勘も問題ないし、今節もすごく足はいい。回った後の押しがかなり良くて、伸びも上向いている」と機力もリズムも完調域に近づきつつある。

 今大会は4年連続参戦。昨年の地元浜名湖大会では気負いが裏目に出て、3日目に非常識なFに散った苦い経験もある。「いつもと違う気持ちで行くと良くないなと感じました。だからこそ今回は結果を残したいとか考えず、いいレースができたらいい。そんな気持ちで来ています。年に1回の大会だし、楽しみたい」との思いが快進撃につながっている。

 3日目(4、8R)の外枠2走も決して試練ではない。「ひとつ内の選手が頑張って~って感じですね。頑張ってくれればチャンスはある。エンジンは問題ない。あとは私がポンコツターンをしないだけ」と周囲の笑いを誘う姿にも余裕があふれている。

 GⅠ初の予選突破など先のことは考えずに、まずは目の前のレースに集中。自然体を貫いて再び女神をほほ笑ませる。