真夏の女王決戦・プレミアムGⅠ「第36回レディースチャンピオン」は5日に予選全レースを終了。6日の9~11Rで行われる準優勝戦に進出するメンバーが決定した。

 A1級6人の最強布陣で臨んだ地元・香川勢から松尾夏海(30=香川)と平山智加の2人が準優に駒を進めた。その中でも乗りっぷりの軽快さならF2の松尾が光っている。

 3日間を4戦3連対でまとめ、予選最終日は前半を3着とした時点で予選突破を確実にした。さらに後半7Rも守りに入ることなく「当確だったので1等を狙っていった」と攻める姿勢を貫いたのは地元の意地だ。結果的にまくり差し不発で4着に終わったが、最重要課題のスタートも、今節で一番早いコンマ11と攻撃派のプライドは忘れてはいない。

 F2での参戦とあって「来る前は無事故完走(が最優先)だったことを考えれば、ここまで来たのは上出来ですね」と満面の笑みで振り返り、充実感を漂わせていた。

 足カセを抱えながらの奮闘は、機力の裏付けがなければできるものではない。「レース足が良くて、乗り心地を含めて全体的にいい。行き足もしっかりしているので、スタートは勘通り。今回は絶対に(Fを)切れないし、遅れられない。そんな気持ちがあるから逆に集中できている」とデビュー以来、初となるF2の苦境下での戦いをしっかり経験値として積み重ねている。

 機力は文句なし。初Vが昨年末の福岡GⅢクイーンズクライマックスシリーズと勝負強さも兼ね備えている。「できる限り頑張ります」。準優の出番は9R。優出へ極限の集中力を発揮する。