ボートレース福岡のヴィーナスシリーズ第9戦は20日、予選最終日となる4日目が行われた。予選ロードをトップで駆け抜けたのは宇野弥生。5日目(21日)の準優戦では大山千広、倉持莉々とともに1号艇に座る。

 準優戦で注目は清水未唯(21=滋賀)だ。初出走の博多水面で大暴れしている。3日目(19日)は自身初のイン戦を見事に逃げ切り。準優進出へ1着条件で迎えた予選ラストの4日目後半は、8Rに3号艇で登場。コンマ12と抜けたトップSを放つと、勢いのままにまくり切って勝負を決めた。

「風がやんだので遅らせたんですが、それでも早い見え方だったので、Sは放った。エンジンさまさまです。ターンする感じも含めて、足は全部がいい。間違いなくこれまでで一番出ている。先輩2人(水口由紀、香川素子)と一緒に準優に乗る。その思いで走りました」と会心の表情で振り返った。

 今節前まで1勝のみの若手がトップ級の63号機の後押しで課題を次々とクリア。次は初めての準優だ。「思い切って行く」と気持ちはすでに切り替わっている。キャリア初の優出へ向け、勝負のSをぶち込む。