ボートレース浜名湖のSG「第68回ボートレースメモリアル」が22日に開幕した。

 初日2、1着と好発進を飾った辻栄蔵(47=広島)の動きが光っている。初戦の6Rは3コースから握って2番手争い。2Mで冷静にさばいて2着を確保した。後半10Rは5コースからまくり差し強襲。猛追してきた茅原悠紀を2周ホームで振り切ってダッシュ戦での価値ある白星をもぎ取った。

 道中で競り合った茅原が「俺のもいいけど、辻さんの方が出てる」と脱帽するほど実戦足は力強い。辻自身も「前半の1コーナーも回ってからグッと出ていったし、後半の2コーナーも同じ感じがあった。出足や舟の向きが良くて、いい感じに仕上がってますね」と機力の裏付けがあっての2走2連対に満足げだ。

 ただ、21号機は2節前に江口晃生が乗っているのも影響してか、特殊な仕様のようで試行錯誤している段階。「ペラが触ったことのない形なので調整は難しいけど、ちょっと叩いていいところをなくさないようにしていきたい。エンジン的には問題ないのでペラ調整を勉強させてもらっています」と笑いながら語る姿にも余裕が漂う。

 メモリアルは2017年以来5年ぶり。浜名湖は2018年3月のクラシック以来、4年5か月ぶりの参戦となる。今回は地元・宮島の推薦ではなく、開催地・ボートレース浜名湖の推薦とあって「今節は感謝の気持ちを水面に思い切りぶつけていきたい。久しぶりでも水面に違和感は全くなかったですね」と張り切っている。