ボートレース浜名湖のSG「第68回メモリアル」は25日、予選3日目。2日目までの序盤戦を終えて3走すべて3着以内と堅調な上野真之介(34=佐賀)のパワーが光っている。

 2日目7Rは5コース発進から3番手争い。2周2Mで長田頼宗をツケマイで沈めて3着を確保した。ダッシュ2走を含めて堅調に運んでおり、ここまで3走して2、1、3着とすべて舟券に絡んでいる。「言うことないぐらいしっかりしている。エンジンの音を聞くと何のロスもしてないし、この足をキープできればいい」と自慢の出足をはじめ実戦系統を中心に上位級のパワーを誇っている。2日目にして早くも完調域に入ったと言ってもいいだろう。

 SGは2020年6月の宮島グラチャン、昨年月の住之江グランプリシリーズと2回の優出歴がある。年々、経験を積み重ねていく上で悟ったこともある。「僕がどれだけエンジンが出ていると思ったところで結局、最後は人との勝負ですからね。そこで勝たないといけない。やることはいつも変わりません」と語る顔はまさに勝負師だ。

 仕上がり面で自己満足してしまえば、そこで気の緩みも生じる。2日目7Rの猛追劇も「人との勝負」に対する執念の表れに他ならない。

 全24場のうち浜名湖だけ優出実績がない。決して得意とは言えない水面だが「一般戦を若い時にしか走ってなくて、最近は記念ばっかりですからね。イメージはそんなに悪いこともない」と明かす。今節の乗りっぷりを見れば心配無用だ。