ボートレース桐生のGⅠ「開設66周年記念 赤城雷神杯」が1日に開幕した。今節の注目は椎名豊(33=群馬)だろう。7月の尼崎オーシャンカップでSGタイトルを獲得したのは記憶に新しい。次走の桐生お盆レースでもとんとん拍子に優勝戦1号艇まで勝ち進み、華々しい〝凱旋興行〟となるはずが、優勝戦に落とし穴が待っていた。なんと2号艇の江口晃生にピット離れでインを取られ、逃げ切りを許したのだ。

「あの時の借りも返したいし、もちろん優勝を狙います!」

 さすがはSGを取ると風格らしきものが出る。凡機を引いてもV争いに加わるつもりだ。

「エンジンが(2連率)27%なのでペラは叩きました。サードの足はいいけど起こしが鈍い。また違う形も試します」

 17号機の手応えは怪しく初日は4、5着も良化へ向け、打てる手は打つ。調整力も上昇中の今ならパワーアップに期待したい。