ボートレース鳴門の「ヴィーナスシリーズ第10戦 マクール杯競走」は3日、準優勝戦が行われた。準優3番は10R、12Rはイン逃げ決着。11Rは3号艇の岩崎芳美がまくり一撃で制する波乱の展開となった。

 その11Rで2着に食い込み優出切符をつかんだのが5コース発進の若狭奈美子(34=岡山)だ。スタートはコンマ18と、1Mで鮮やかなまくり差しで2番手を確保。食い下がる島田なぎさを競り落として2着を確保した。「アクシデントで新ペラになったけど、操縦性はスムーズ。どちらかといえば出足がいい」と仕上がりに胸を張った。

 首のケガもあり2020年9月から2021年5月まで戦線離脱。2021年後期はB2からの再出発となったが、2022年後期にはA2復帰。前々節の平和島では約2年3か月ぶりの優出を果たした。

「リズムはいい。復帰当初はやっぱりレースへの恐怖心もあった。でも今はありません」と不安も払拭した。

 さらに調子は上向いて2023年前期適用勝率はA1初昇格ペースだ。ただ「もちろん『いつかは』と思ってやっているけど、今は意識はしていません」と目の前の1走に集中する姿勢は崩さない。

「優勝を目指してやりたい。優勝戦に乗れたんでそこは意識していきたい。調整も考えます」。虎視眈々と2019年5月以来3年4か月ぶりのVを狙う。