ボートレース桐生のGⅠ「開設66周年記念 赤城雷神杯」は4日間の予選を終了。5日は9~11Rで準優3番が行われる。予選トップ通過は6戦4勝、2着2本の毒島誠。2、3位は快速機の太田和美と萩原秀人だが、4位以下にもくせ者が控えており準優は白熱のレースになりそう。

 中でも気になるのは海野康志郎(34=山口)だ。白井英治、寺田祥というSGレーサーがいるため、格でいえば山口〝第3の男〟という位置づけ。ただ、今節に限れば先輩2人を引っ張る存在だ。何しろ57キロと体重があるため記念、SG戦線では出足に差が出ることが多いが、今節は出足負けもなく2勝、2着2本の快進撃。予選6位で準優進出を決めた。

「このレース(10R)は出ている人が多かったけど、自分も行き足、グリップ感、レース足が良くて上位級ある」

 寺田、馬場貴也、中島孝平といった快速が揃った10Rでも互角以上の動き。夏はレース直後に息が上がって動けなくなるシーンをよく見かけたが「メモリアルで減量を頑張った効果か、体が軽くて体調がいい」と今節は息が上がることもない。自身2度目のGⅠVが確実に視界に入った。