ボートレース桐生のGⅠ「開設66周年記念 赤城雷神杯」は6日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の地元エース・毒島誠(38=群馬)が他の5艇を寄せつけず逃げ圧勝。通算14回目のGⅠVを2年ぶり3回目となる桐生周年記念で飾った。

 快速36号機を駆る太田和美が2コースまくりで襲いかかる。しかし、これを落ち着いて受け止めた毒島が高速ターンで1M先頭で抜けてきた。「太田さん、すごいッス。ギリギリでした」とピット帰投後に苦笑い。太田を立てながらも毒島の表情には余裕があった。

「(太田のまくりは)もちろん想定はしていました。進入も気になったけど、自分のレースに集中できました」

 スタート展示ではピット離れで飛んだ土屋智則が3コースに潜り込んだが、本番は萩原秀人にブロックされ5コース。進入の変化にも惑わされることのない王道逃げだった。優勝賞金1000万円を加算して賞金ランクを10位から4位に押し上げた毒島は「目の前の1走をしっかり走って」暮れのグランプリへ突き進む。