こんにちは!西山貴浩でこざいます!

 グランプリ出場に向けて勝負どころだった8月の浜名湖SGメモリアルですが、厳しかったですね。今回も悪いエンジンを引いてしまいました。2連率は下から6番目の27・4%。良くないエンジンを引くのはいつものことですが、今回はさらにボートも〝ワースト〟という評価でした。

 このエンジンで調整時間がほとんどない初日1R1号艇はきつかったぁ~。展示から下がっていました。そりゃあ、あの展示を見たら2号艇、3号艇は狙ってきます。結果は2号艇の新田雄史さんにまくられて4着。ショックでしたよ。

 同じ97期の土屋智則も2連率で下から2番目(26・3%)のエンジンを引いて苦しんでましたね。節間は2人でずっとグチばかりこぼしてました。

 メモリアルの直前にはボクと同じようにエンジン運が良くない菅章哉クンとパワースポットと呼ばれる場所に行って「いいエンジンを引けますように」とお祈りしたんですけど…。ボクはメモリアルで27%。菅クンは芦屋で20%のエンジンを引いてました(泣く)。

 4日には家族で宮島の厳島神社に行ってきました。みんなで「いいエンジンを引けますように」と願っていたら、後ろにいたオッちゃんから「よぉ、西山! そろそろいいエンジンを引けるようにしっかりお祈りしとけよ」って言われました。ありがたいですね(笑い)。

 悪いエンジンばかりで「もういいでしょう」っていう気持ちもありますが、本当に強い選手は悪いエンジンでもある程度までは持ってきます。頑張って調整力を身につけます!

 悪いエンジンとボートを引いて、さすがにこれ以上、エンジン運も悪くはならないと思うので9月のGⅠ戦線で頑張りたい。グランプリもそうですけど、今年は結果を出せていないので今のところ来年のSGの出場権が何もない状態です。何とかしないと!

 9月のビッグレースは多摩川のヤングダービー。ボクも新鋭王座を含めて8回出場しました。思い出すのは2015年の尼崎ですね。予選最終日の12Rで松田祐季選手が2着以上にならなければボクが予選トップ通過だったんですよ。松田選手は6号艇だったので大丈夫だろうなと思っていたら欠場や事故もあって2着。この時「自分はタイトルに縁がないな」と思いました。

 ヤングダービーは若手の登竜門。同じ年代の選手が集まるから、負けてたまるか、という気持ちも強くなる。見ていても面白いですよね。福岡支部の仲谷颯仁が頑張ってくれるでしょう!

☆にしやま・たかひろ 1987年5月15日生まれ。福岡支部の97期生。2005年11月の若松でデビュー。2008年9月の若松で初優勝。2020年9月の徳山ダイヤモンドカップでGⅠ初優勝。同年12月にはグランプリ初出場で初優出。SG優勝は未経験。通算43V(GⅠ2V)。今年の獲得賞金額は3053万6166円(9月6日時点)。座右の銘は「笑う門には福来る」。トーク力、開会セレモニーのパフォーマンスはボートレーサーの中でも随一。「ボート界のエンターテイナー」としてレースはもちろん陸に上がってもファンを楽しませている。