ボートレース徳山のGⅠ「徳山クラウン争奪戦開設69周年記念競走」は18日、12Rで優勝戦が行われ、白井英治(45=山口)が2コースから絶妙なハンドルさばきで抜け出しに成功。猛追する磯部誠を振り切り、見事に優勝。今年5度目、通算106度目、当地では22度目の優勝となった。

 まさに気迫の勝利だった。機率31%の18号機に手を焼き、序盤から懸命な調整作業が続いた。「後輩たちや整備士、たくさんの方々に支えられた」とようやく終盤にパワーアップ。6枠で挑んだ優勝戦は「勝つには6コースは厳しいと思っていたし、行けるところまで行こうと思った」と展示同様に2コースを奪取。スタートこそコンマ28と後手に回ったが、勝利への執念と、大勢の地元ファンの声援が勝利への道をこじ開けた。

 表彰式では「たくさんのファンの前で優勝できたことが一番うれしい」と表情が緩んだ。この優勝で賞金ランキングも3位にジャンプアップ。「これで夢であるグランプリにほぼ行けると思う。白井英治の生きざまを見てもらえたらと思います」と力強く締めくくった。