ボートレース多摩川のPGI「第9回ヤングダービー」が20日に開幕する。

 スタート特訓を終えて落ち着いた表情を見せていたのが上條暢嵩(28=大阪)だ。「みんなが感じている回転の上がりの悪さはあった。そこは改善したいけど、足は下がることはなかったし、伸び寄り。相手によって少し余裕がある時もあった」と手にした55号機に好感触をつかんだ。

 今年は3月の大村SGクラシックで準優勝、4月の住之江ルーキーシリーズでV。近況も前々節の児島GⅡモーターボート大賞で優出5着。前節のまるがめで今年2回目のVと、勢いをつけて多摩川に乗り込んできた。「直前で優勝しているし、リズムがいいかな。以前よりも調整は良くなっていると思う」と仕上げにも自信をのぞかせる。

 当地は2021年10月のルーキーシリーズ以来の参戦だが、その時は優出3着。その前の2018年8月も優出5着と出走回数は多くないが好走している。「静水面が好き。それがいいのかな」と存分にスピード勝負ができる舞台に好印象を抱いている。

 今大会出場選手の中では最多となる7回目のヤングダービー出場だが、優出は一度もない。「目の前の1走1走を頑張っていきたい。ここで流れが変われば…」。現在28歳。ヤングダービーに出場できるのも今年と来年のみと、チャンスも少なくなってきた。近況の好調モードに乗って、今年こそ嫌なイメージ払拭といきたい。