ボートレース平和島の「第36回東京スポーツ賞」は19日、優勝戦が行われ、5号艇の久田敏之(41=群馬)が道中の競り合いを制して今年5回目の優勝を飾った。

 最終日は荒天のため1Rから安定板装着、周回も2周に短縮された。進入は枠なり3対3。久田は5コースからトップスタートを決めると1周1Mでは「上しかないと思って無心で外を回った」と大外をブン回してトップ争い。

 2Mでは内から伸びてきた2号艇・中沢和志を先に回して冷静な差し。2周1Mを先に回って勝負を決めた。

 予選トップ通過で臨んだ5日目の準優12Rでは痛恨の3着。それでも「準優の失敗があったので、思い切って行けた」と失敗を糧に本番では最高の結果を導いてみせた。「終わってみればいい結果だった」と満足そうな表情でVシリーズを振り返った。

 これで7月から3か月連続Vと勢いに乗ってきた。もうひとつ優勝を積み重ねて年間6Vとすれば来年3月の平和島SGクラシック出場へ大きく前進する。「一節一節、頑張るだけです」と気持ちを引き締めていた。