ボートレース多摩川のPGI「第9回ヤングダービー」が20日に開幕した。

 初日9Rで末永和也(23=佐賀)が勝ち名乗りを上げ、うれしいGⅠ初勝利を達成した。イン中村魁生が1M先マイも2コースの末永が鋭い差しからバック併走に持ち込んで2M先取り。道中も危なげなく周回を重ねて白星ゴール。1走目でのうれしいGⅠ初勝利となった。

 9R後には同じく2RでGⅠ初勝利の溝口海義也とともに祝福の水神祭。「初日から勝てるとは思ってなかったので、めちゃめちゃうれしい」と相好を崩した。

 今節は「最近、同じ佐賀支部の定松(勇樹)と最優秀新人の話をしていたけど、前走の下関ルーキーで優勝された。自分が狙うには、ここで勝つしかないって思いでした」と強い気持ちを抱きながらの参戦だった。

 ただ、実戦では「師匠の(上野)真之介さんに『気負わずに行け』とアドバスをもらっていたので、いつも通りのペラ調整、道中の走り方を心掛けた」と平常心。1Mも「違和感なく回れた」と冷静な判断力、ターンが生きたレースだろう。

 機も「前検、試運転は重さがあったけど、ペラは自分の形に調整した。回ってからの進み方は良かったし、出足が良くて自分のターンができる。伸びも普通はある」と素早く調整にも正解を出してきた。

 初の多摩川水面にも「地元のからつに似ている感じがしたので好きになれそう。今節は兄弟子の横田(貴満)さんもいるので、2人で頑張っていきたい」と2日目以降の奮闘を誓った。