ボートレース多摩川のプレミアムGⅠ「第9回ヤングダービー」が20日に幕を開けた。初日は台風の余波による気温の変動が影響したか1Rで3艇Fが出る波乱の幕開けとなり、足の良さが評判になっていた中村泰平と中田達也が早々と戦線離脱した。

 荒れ模様の中、2戦2連対にまとめたのは大山千広と沢田尚也。エース機を駆る近江翔吾は2、6着、山下流心は4着という結果ながら、随所にパワーは感じさせた。注目のドリーム戦は羽野直也が逃げて大会連覇へ好発進を決めた。

 2Rでは溝口海義也(27=福岡)がまくり快勝。GⅠ初参戦でうれしい初勝利に「めちゃくちゃうれしい。ホッとしました」と安堵の表情。「アドバイスというか、先輩の(塩田)北斗さんに『パワーをやる』と(エールを)もらってきたし、同じグループの中田(達也)さんに、中(亮太)もいるので、そこは心強い。下克上できるように頑張りたい」と闘志を燃やす。機も「回り足がいいし、好きな体感になっている」と実戦足はキラリと光る。

 また、多摩川エース機22号の近江は初日2、6着と出入りの激しい船出も9Rは「展開が悪かった」だけ。機は「回った後がいい。前に追いつくし、押してくれる」と不安はない。巻き返しに期待だ。

 初日2着2本の沢田も「レースに行くといいし、バランスが取れていい」と手応え良好だ。